MI(ミニマム・インターベンション/最少の侵襲治療)について

一般的なの歯科治療では、小さなむし歯を早期発見し、詰め物を安定させるために健康な部分まで余分に削って詰めたり、かぶせたりという治療がいまだに行われています。

しかし、むし歯はいくらきちっと削ってきちっと詰めても治らないのです。(金属の詰め物は平均5.4年、かぶせる治療は平均7.1年。これが治療の結果です。)むし歯の原因をなくさなければ、削ったところはまた、むし歯が再発します。しかも二度目にダメになったときは、一段とひどくなるのです。これを繰り返して、多くの人が歯を失っています。

そこで、近年治療にも導入され始めた新しい概念が
MI(ミニマム・インターベンション/最少の侵襲治療)です。

これは、病巣のみ小さく除去して健全な歯質をできるだけ残し、金属を使わずに歯と同じ色をした有機材料で修復する方法です。
今までの治療法では、詰め物の形に合わせるために健康な歯の部分まで余分に削られていましたが、このM I の考え方に基づいた治療では、削る必要のない健全な歯質を最大限にいかすことができます。
当院では、このMIを常に診療方針の中心に捉えております。

従来の方法で治療すると

(1) 歯の切削(病巣を取り去る)
(2) 詰め物が脱落しないよう、安定させるために健康な歯質も大量に削り取る
(3) 費用負担はMIの約2倍
(4) 歯型をとるので処置が2回に増える

M I で治療すると

(1) 病巣のみ小さく除去
(2) 歯と同じ色の有機材料で修復(金属は使わない)
(3) 費用負担が少ない
(4) 処置が一日で終了